• 2024年11月11日

頭痛のない閃輝暗点は危険な信号なのか

閃輝暗点というのは、ジグザグした光のようなものが見えてそれが広がっていくことを言います。この光は目を閉じていても見えます。この閃輝暗点の後に頭痛があると片頭痛であることが多いです。

このところ、片頭痛の患者さんが多く来院されるようになりました。また、閃輝暗点のみで、頭痛がない方もいらっしゃるようになりました。ご自身の症状が閃輝暗点と同じであることをネットで調べられ、頭痛の無い閃輝暗点は危険と書いてあるので心配されて来院されます。しかし、多くの頭痛を伴わない閃輝暗点は、その原因として頭蓋内に異常はなく、特に治療が必要なく再発もないものも多いです。稀に、脳梗塞、脳腫瘍などや、一過性脳虚血発作、てんかんなどの症状として閃輝暗点がみられることがあります。

頭痛の無い閃輝暗点の多くは、頭の中に異常もなく心配する必要はないことが多いです。しかし、稀に脳梗塞や脳腫瘍がみられることがあるので、一度はMRI等で頭の中の精査を行っておくことが必要と思われます。また、MRI等で異常がなくとも繰り返すようであればてんかんなどの可能性もあるので、一度医療機関を受診しMRI等で異常ないと言われた場合でも、再度医療機関を受診される方がいいでしょう。

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