• 2024年9月8日

新1000円札の北里柴三郎先生のことはご存じですか?

そろそろ、お釣りに新札が混ざっていることが多くなって、お財布の中に新1000円札が入っている方も多いと思います。その肖像画である北里柴三郎先生のことはご存じでしょうか。功績がとてもある方であるのにそれに見合った知名度はなかったように思います。個人的には、前の1000円札の方より、医学界への貢献は大きいと思っています。

北里柴三郎先生の主な業績としては、破傷風菌純粋培養、血清療法の発見、ペストの病原菌発見などです。特に血清療法の発見から、ジフテリアと破傷風の毒素に対する免疫療法に結びつき、このことで第1回ノーベル生理学・医学賞の候補にもなっております。結果的には共同研究者であったベーリングが受賞しております。

その後も私費を投じて「私立北里研究所」(現・学校法人北里研究所。北里大学の母体)を設立して、狂犬病、インフルエンザ、赤痢、発疹チフスなどの血清開発に取り組んでおります。また、1917年慶應義塾大学部医学科(現在の医学部)が設立された際には、学長に就任しております。そのため、慶応大学には6つのキャンパスにそれぞれ図書館(メディアセンター)があるのですが、医学部がある信濃町のメディアセンターは北里記念図書館という名前になっております。

北里柴三郎先生は、「医者の使命は病気を予防することにある」という信念のもと予防医学を生涯の仕事としております。感染症に限らず、脳卒中や認知症など予防が大切な疾患はたくさんあります。検診をきちんと受けて、異常値があれば症状がなくともクリニックを受診し、その後起こってしまう病気を予防して健康な状態を保つことが大切なのです。

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