- 2024年11月17日
寒くなってきましたので、ヒートショックには注意してください
11月も中旬になり、さすがに寒い日も増えて富士山にも冠雪がみられるようになりました。寒い時期になると、ヒートショックが問題になってきます。ヒートショックとは、急激な温度差により、血圧の大きな変動を引き起こし体にダメージが起こることです。ヒートショックは、家の中で起こります。特に浴室とトイレで発生しやすいといわれています。暖房設備が設置されていないことも多いため、冬場は浴室の脱衣所、トイレの室内温度が低い状態になりやすいからです。血圧の変動の結果、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こしてしまうことがあります。また、入浴することで血圧低下が起こり、溺れてしまうこともあります。
消費者庁の発表によると、2018年の65歳以上方の浴槽における死亡者数は4900人で、交通事故による死亡者数の2508人の約2倍にも及びます。消費者庁は、以下の5つの点に注意するように呼び掛けています。
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
(4)食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。
(5)入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう。
ヒートショックで脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こした方の人数はわかりませんが、ヒートショックによる脳梗塞の患者さんは、救急の現場ではかなり多く見られます。11月26日は‘いい風呂の日‘です。’いい風呂‘になるよう、上の5点に注意するようにしてください。