- 2025年2月19日
血管性認知症・・・予防が可能な認知症です
認知症にもいろいろな認知症があります。その中で血管性認知症は、単独で発症することもあれば、他の認知症(例えばアルツハイマー型認知症など)と併発することも多い認知症です。また血管性認知症は、それ以外の認知症に比べ比較的予防がしやすい認知症です。
認知症は、脳の神経細胞がダメージを受けることで、今までできていたことができなくなるのですが、脳血管障害を発症する事で脳がダメージを受けて起こるのが血管性認知症です。つまり、脳血管障害を予防することが、血管性認知症の予防につながります。脳血管障害を引き起こす因子としては、高血圧、不整脈(心房細動)、糖尿病、喫煙、肥満などがあり、この中でも高血圧が特に重要な因子です。高血圧をきちんとコントロールすることで、日本人の脳血管障害は約半分に減らすことができるともいわれています。
脳血管障害(血管性認知症)や血管性認知症以外の認知症の危険因子になるものは、高血圧を含めて自覚症状に乏しい因子が多くあるため、放置される方も多いです。物忘れ、が気になる前に、認知症の危険因子を気にして認知症の予防を心がけてもらいたいです。