- 2025年3月1日
タバコを1本吸うだけで寿命が縮まる?
昔に比べ、今は喫煙者の割合はかなり減りました。タバコを吸える場所も決められている場合も多く、2020年4月、健康増進法の一部を改正する法律が施行され、第一種施設(学校、児童福祉施設、病院、診療所、行政機関の庁舎等子どもや患者等が利用する施設)では原則、敷地内禁煙となっています。第二種施設(複数の人が利用する第一種施設以外の施設)でも原則、屋内禁煙ですが、喫煙室を設けることで喫煙が可能となっています。受動喫煙の機会が減り個人的にはうれしいことです。
医学的には喫煙によるメリットは何もないです。癌をはじめ、脳血管障害、心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患、骨粗鬆症、認知症等様々な病気のリスクを高めます。
では、タバコを吸うことで、どれくらい寿命が縮まるのでしょうか。ある研究によると、タバコ1本で寿命が22分縮むと発表されました。この結果によると、1日に20本入りのタバコを1箱吸うと7時間、1年で約100日寿命が縮むことになります。
The price of a cigarette: 20 minutes of life? – PubMed
これら喫煙の有害な影響は累積的であり、禁煙を始めることでその有害性を止めることができます。禁煙する最適な時期は今なのです。