• 2025年3月30日

マラソンをすると脳がやせてしまう?

フルマラソンは過酷な競技の一つです。それでも大きな大会では1万人以上のランナーが、42.195Kmを走り切ります。フルマラソンを行うと、その消費カロリーは体重によって異なりますが、60Kgくらいの人で2500Kcalと言われています。この時、筋肉が体脂肪を燃やしてエネルギーにするのですが、それでも脂肪燃焼としては360gくらいなので、とても痩せるほどのカロリーではありません。ところが、マラソン時に脳細胞も脂質をエネルギーにしている可能性が示唆されました。

Reversible reduction in brain myelin content upon marathon running | Nature Metabolism

神経細胞のそばには、ミエリンと呼ばれる脂質が豊富な組織があります。マラソンを走る前と後のランナーの脳をMRIで画像化したところ、マラソン後ではミエリンの量が大きく減少していることがわかりました。マラソンから2週間後にはミエリンが大幅に回復し、2カ月にはマラソン前の水準まで回復しました。

神経細胞はブドウ糖のみをエネルギーにしている、というのが常識であったので、とても衝撃的な発表ですが、このことは脳のエネルギー代謝に関連する新たな知見なので、神経変性疾患などへの新たな研究の礎になるのではないでしょうか。

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