• 2025年4月13日

視力が低下する原因として脳腫瘍のことがあります。

視力が低下する原因として、年齢とともに視力が低下することが一般的ですが、目の病気( 白内障、網膜剥離、緑内障など)で視力低下を引き起こすことがあります。 また、視力低下の原因として多いわけではないですが、脳腫瘍の一つである下垂体腺腫で視力低下を起こすことがあります。

下垂体腺腫とは、眼の奥の方にある「下垂体」という小さな器官にできる良性の腫瘍(できもの)です。下垂体は、ホルモンを作って体のさまざまな働きをコントロールする大切な役割を持っています。

下垂体腺腫の症状は、ホルモンの異常分泌による症状と腫瘍の大きさによる症状とがあります。以前記載した先端巨大症もこのホルモンの異常分泌のひとつです。腫瘍が大きくなると、周囲にある視神経が圧迫され、視力低下や視野狭窄(特に左右の端が見えにくくなる)、頭痛などを起こすことがあります。視野狭窄はなかなか自覚できませんが、歩いていて体をぶつける、車をよくぶつけるようになったなどで気が付かれることがあります。

下垂体腺腫は良性の腫瘍で若い人にも発生し、ゆっくりと大きくなることが多いので症状を自覚しにくいことも多いです。適切な治療や経過観察でコントロールできる病気なので気になる症状がある方は、早めに医師に相談してください。

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