• 2025年8月3日

炭酸飲料の飲みすぎに注意!〜ペットボトル症候群って知っていますか?〜

暑い日が続いていますね。
この季節、のど越しのよい炭酸飲料やスポーツドリンクを飲む機会が増えていませんか?
冷たいジュースでスッキリしたい気持ちはわかりますが、「飲みすぎ」にはご注意ください。
最近、健診に来られた方で、初めて糖尿病と診断された方がいらっしゃいました。
よくよくお話をうかがうと、ここ数か月、炭酸飲料を毎日のようにたくさん飲むようになっていたとのこと…。
まさに「ペットボトル症候群」の典型的なパターンでした。

■ そもそもペットボトル症候群とは?
「ペットボトル症候群」とは、糖分の多い清涼飲料水(炭酸飲料・スポーツドリンク・加糖コーヒーなど)を毎日大量に飲み続けることで血糖値が異常に上がり、糖尿病に似た状態を引き起こす病態です。
高血糖になると「のどの渇き」が強くなり、さらに甘い飲み物を飲んでしまい…という悪循環に陥ってしまうのが特徴で、気づいたときには重症化しているケースもあります。

■ 清涼飲料水にはどれくらいの砂糖が?
炭酸飲料やスポーツドリンクには、思った以上に大量の砂糖が含まれています。
 ・炭酸飲料(500ml):角砂糖約15〜20個分
 ・スポーツドリンク(500ml):角砂糖約10個分
甘く感じなくても、体内にとっては大量の糖分。
これを1日1〜2リットル飲む生活が続くと、血糖値はあっという間に上昇してしまいます。

■ こんなときは要注意
 ・のどが渇いてジュースばかり飲んでいる
 ・最近、疲れやすくなった
 ・食べているのに体重が減ってきた
 ・トイレが近い、尿の量が多い
 ・朝起きたときにだるさが残る
これらは高血糖のサインかもしれません。

■ 予防のためにできること
・水やお茶など糖分を含まない飲み物で水分補給を
・ジュースやスポーツドリンクは1日1本(500ml)以内を目安に
・「疲れたときの栄養補給」にも注意。習慣的に甘い飲み物を飲まないよう意識を
・「のどが渇いた=ジュース」になっていないか、生活を見直してみましょう

ペットボトル症候群は、生活習慣の見直しと、早めの気づきがとても大切です。
当院では、糖尿病や生活習慣病に関する検査・相談も随時受け付けております。
「ちょっと心当たりがあるな…」という方は、どうぞお気軽にご相談ください

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