- 2025年8月17日
運動で出る“筋肉ホルモン”SPARCって何?
皆さんは「マイオカイン」という言葉をご存じですか?
これは、筋肉が動くときに分泌される“筋肉由来ホルモン”のことです。実は筋肉は、動くだけでなく、体に良い物質を作り出す“臓器”の役割もしているんです。
その中のひとつが SPARC(スパーク) というマイオカインです。
SPARCは、運動をしたときに骨格筋から分泌され、私たちの体にさまざまな健康効果をもたらします。
SPARCの主な働き
・がん予防のサポート
SPARCは、大腸がんをはじめとする一部のがん細胞の増殖を抑える働きが報告されています。
・脂肪や糖代謝の改善
血糖値や脂肪の利用効率を上げ、生活習慣病の予防に役立ちます。
・骨や関節の健康維持
骨形成や修復に関わるたんぱく質の働きを助けることも知られています。
SPARCを増やすには?
SPARCは、特に筋肉に負荷をかける運動で分泌が高まります。
例えば…
・ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動
・筋トレやスクワットなどの筋力トレーニング
・ラジオ体操やヨガのような全身を使う動き
無理なく続けられる運動を、週3回以上、20〜30分程度行うと効果的です。
運動は筋肉を動かすだけでなく、SPARCのような“体に良い物質”を分泌して、がんや生活習慣病の予防にもつながります。
「健康のために運動しよう」と思うと続けにくいかもしれませんが、「筋肉から薬のような成分が出ている」と考えると、ちょっとやる気が出ませんか?