- 2026年1月18日
当院から、入浴中の事故について大切なお話です。
先日、当院に通院されていた方が、入浴中にお亡くなりになるという非常に悲しい事故がありました。心よりご冥福をお祈りいたします。このような事故は、残念ながら今回が初めてではありません。医療の現場にいると、「まさかお風呂で」と思われがちな事故が、実は毎年少なからず起きている現実に直面します。
日本では、入浴中の溺死や突然死は交通事故死より多い年もあると言われています。特に寒い時期は注意が必要です。以前のブログ(2024年11月17日「寒くなってきましたので、ヒートショックには注意してください」)でもお伝えしましたが、暖かい部屋から寒い脱衣所、そして熱いお湯へと急激に移動することで、血圧が大きく変動します。この血圧変動により、意識を失ったり、心臓や脳に大きな負担がかかることがあります。
また、長湯や熱いお湯も危険因子です。湯船の中では血圧が下がりやすく、立ち上がる際にふらついて、そのまま溺れてしまうケースもあります。特に高血圧、心臓病、糖尿病をお持ちの方、ご高齢の方、飲酒後の入浴はリスクが高くなります。
では、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
・脱衣所や浴室を事前に暖める
・お湯の温度は38~40℃程度にする
・長湯を避け、10分程度を目安にする
・入浴前後に水分をしっかり摂る
・体調が悪い日や飲酒後は入浴を控える
・できれば家族に一声かけてから入浴する
お風呂は本来、心と体をリラックスさせる大切な時間です。その時間が命に関わる事故につながってしまうことは、誰にとっても望ましいことではありません。今回の出来事をきっかけに、ぜひご自身やご家族の入浴習慣を一度見直していただければと思います。
当院としても、こうした悲しい事故を少しでも減らせるよう、今後も繰り返し注意喚起を続けていきたいと考えています。どうか「自分は大丈夫」と思わず、日々の入浴を安全に楽しむ工夫を心がけてください。