• 2024年9月2日

注射しないインフルエンザワクチン

インフルエンザ予防に点鼻液が使えるようになりました。第一三共株式会社から発売されるフルミスト点鼻薬です。注射に比べた利点は、痛みがない事でしょう。鼻腔に噴霧するのでその刺激による違和感、人によっては痛みのように感じるかもしれませんが、針を刺すわけではないので強い痛みはないでしょう。もう一つの利点は、本来なら2回の注射を行わなければいけない人でも、一回の受診で済むことです。実際の噴霧は、受診時に左右の鼻腔に一回ずつ噴霧をするのですが、その後の受診は必要ありません。通常注射の場合、12歳までは間をあけて2回行うので、12歳までの方は、受診が一回で済むことが大きなメリットでしょう。対象は2歳以上19歳未満なので、19歳以上の方は今まで通りの注射を行ってください。13歳から18歳の方は、同じ1回の施行ですが、注射のほうが安く済みます。注射が苦手で、少しくらいお金を出すことは構わない、という方はフルミスト点鼻薬を試してみるのも良いでしょう。

ただし、注射と全く同じというわけではありません。注射では4価の不活化ワクチン(4種類のインフルエンザウイルスに対するワクチン)なのに対し、フルミストは3価の弱毒生ワクチン(3種類のインフルエンザウイルスに対するワクチン)というところが異なります。効果は同等となっていますので、心配することはないとは思われます。

インフルエンザワクチンを接種したらインフルエンザにかからない、というわけではないので、ワクチン接種を行ったとしても、インフルエンザの感染予防は心がけるようにしてください。

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