- 2025年2月2日
先端巨大症(末端肥大症)・・靴のサイズが変わってませんか?
あまり聞きなれない病名かもしれません。でも、世の中には明らかに見た目でわかる病気の一つです。病気の原因は、ある程度成長した後(背が伸びなくなった後と考えていいです)に成長ホルモンという成長を促進するホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。背が伸びなくなった後(専門的には骨端線閉塞後ということになります)に成長ホルモンが過剰となると、骨は長くなることができないので骨が太くなり、皮下組織も肥大するので、手足が大きくなり、鼻や唇も大きくなり見た目にも特徴的な顔貌になります。
この病気の問題点は、見た目が変わってしまうこともあるのですが、糖尿病になったり、心臓の肥大などの循環器合併症を起こしたり、がんの成長も早めたりすることで、寿命が短くなってしまうことです。
当院に付き添いで来られた方がこの特有な顔貌をされていたので話を聞いてみると、病院受診はしたことはあるも、指摘されたことはなかったようです。変化もゆっくりで、ご自身では気にしていなかったようです。40歳以降に発症することが多いので、20歳ころに比べ靴のサイズが変わっている、鼻や唇が厚くなっているなどあれば、一度医師へ相談してみてください。