- 2026年3月29日
お刺身のあとに強い腹痛…それ、アニサキスかもしれません
「昨夜お刺身を食べたあと、急にみぞおちが痛くなった」
「今までにないような強い腹痛で目が覚めた」
このような症状で受診される方の中に、アニサキス症が見つかることがあります。
アニサキスとは
アニサキスは、サバ・アジ・イカなどの魚に寄生する小さな虫です。
これが生きたまま体内に入ると、胃や腸の壁に入り込み、症状を引き起こします。
なぜあれほど強く痛むのか
アニサキスの痛みは、単に「刺さる刺激」だけではありません。
虫が胃の壁に入り込む刺激に加えて、体の免疫反応(アレルギー反応)が関与することで、より強い痛みになります。
そのため、
・今まで経験したことがない痛み
・急に強くなる痛み
として感じられることが少なくありません。
こんな症状があれば要注意
・食後数時間〜半日後に起こる強い腹痛
・みぞおちの刺すような痛み
・吐き気・嘔吐
また、体質によっては
・じんましん
・かゆみ
などのアレルギー症状を伴うこともあります。
実はよくある受診パターン
夕食でお刺身を食べたあと、夜間に突然の腹痛で受診されるケースは非常に多いです。
治療について
アニサキス症は、内視鏡(胃カメラ)で虫を取り除くことが最も確実な治療です。
取り除くと、その場で痛みが軽くなることも多いのが特徴です。
予防について
アニサキスは
・加熱(60℃以上)
・冷凍(−20℃で24時間以上)
で死滅します。
一方で、「新鮮だから大丈夫」というわけではなく、完全に見た目で防ぐことは難しいのも現実です。
アニサキスは珍しい病気ではありませんが、特徴を知っていることで早く気づける病気です。
お刺身のあとに強い腹痛が出た場合は、我慢せず、早めの受診をご検討ください。