• 2024年7月15日
  • 2024年7月16日

「3・1・2弁当箱法」ってご存じですか?

外来の診療で見る機会の多い疾患は、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病です。これらの治療の基本は運動療法と食事療法ですが、食事療法がなかなか理解していただけいてないようです。「適量」と「バランス」のイメージがつきにくいためと思います。活動量や年齢、体重によって多少違ってくるのですが、成人女性は約2,000~2400kcal 、 成人男性は約2,400~3,000kcalが一日の摂取カロリーの目安です。とはいっても、食事ごとにカロリー計算するのはかなり大変です。現代では、アプリで毎回の食事カロリーや不足しがちな栄養素を管理できるものもありますので、このようなものを利用するもの一つの方法でしょう。

一回の食事の量、バランスをイメージするのにいいのが、「3・1・2弁当箱法」です。「3・1・2弁当箱法」は、食事の適量とバランスを弁当箱で決める方法です。目安として一日に必要なカロリーの1/3の値を出し、その数値をmlにした弁当箱を1食として3回摂取する方法です。例えば1日のカロリーが2700kcalであれば、1回の食事量が900mlの弁当箱ということになります。1回の食事のエネルギーや栄養素を適量かつバランスよく摂取するために、主食・主菜・副菜を3・1・2の割合することがポイントです。この方法を利用すれば、1回の食事量をイメージできるのではないでしょうか。

なんでもそうですけど、長く続けることに意味があります。運動療法、食事療法も無理なく長く続けられる方法を自分で見つけて行うことが大切です。

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