- 2026年4月6日
最近、おやじギャグが増えた?それは自然な変化かもしれません
「最近、やたらダジャレを言うようになった」
「昔はそんな人じゃなかったのに…」
ご家族からこのようなご相談を受けることがあります。
結論から言うと、おやじギャグが増えること自体は、多くの場合“自然な加齢の変化”です。
なぜ年齢とともに増えるのか
理由はいくつかあります。
① 思いついたことを言いやすくなる
年齢とともに、脳の“ブレーキ役”である前頭前野の働きが少し変化します。
そのため、「これ言ったらどう思われるかな?」という抑えが少しゆるみ、思いついた言葉をそのまま口にしやすくなります。
② 言葉の引き出しが増える
長年の経験で語彙や言葉のつながりが豊かになるため、 ダジャレや語呂合わせを「思いつきやすくなる」という側面もあります。
③ 立場や気持ちの変化
年齢とともに、「少しぐらいスベっても気にならない」、「場を和ませたい」という気持ちが強くなり、「あえて言う」ことが増える傾向もあります。
では、どこから注意が必要か?
基本的におやじギャグは問題ありません。
ただし、次のような変化がある場合は注意が必要です。
① 急に極端に増えた
・以前はほとんど言わなかったのに急に頻発
・場面を選ばず繰り返す
② 空気に合わない発言が増えた
・不適切な場面でも同じ調子で話す
・相手の反応をあまり気にしなくなる
③ 同じことを何度も繰り返す
・同じダジャレを短時間で何度も言う
・本人は言ったことを覚えていない
④ 他の変化を伴う
・物忘れが増えた
・性格が変わった
・段取りが悪くなった
認知症との関係
特に前頭葉の働きが関係するタイプ(前頭側頭型認知症など)では、
・抑制が弱くなる
・同じ行動を繰り返す
・社会的な配慮が低下する
といった変化が見られることがあります。
その結果として、場にそぐわない発言や繰り返しのギャグが目立つことがあります。
大切なのは「変化の仕方」
ポイントは、「その人らしさの延長かどうか」です。
・もともと冗談好き → 少し増えた → 多くは問題なし
・急に人が変わったようになった → 要注意
おやじギャグは見方を変えれば、「場を和ませようとする優しさ」や「コミュニケーションの一つの形」でもあります。
過度に心配する必要はありませんが、“変化の質”に違和感がある場合は、一度ご相談ください。