• 2025年6月15日
  • 2025年6月14日

つらい頭痛、我慢していませんか?─片頭痛との上手な付き合い方

「ズキズキと頭の片側が痛む」「光や音がやたらとつらい」「吐き気までしてくる」──そんなつらい症状を感じたことはありませんか?それは、もしかすると「片頭痛」かもしれません。片頭痛は、決して珍しい病気ではありません。日本では、成人の約8人に1人が片頭痛を抱えているとされ、特に20〜40代の女性に多く見られます。家事や子育て、仕事などに忙しいこの世代にとって、突然の頭痛は日常生活を大きく妨げる存在です。

「薬を飲んで寝れば何とかなるから…」「病院に行くほどではないし…」そんなふうに、片頭痛をやり過ごしている方は少なくありません。実際に、片頭痛があっても医療機関を受診していない人は8割以上とも言われています。しかし、片頭痛はただの頭痛ではありません。発作が起きると集中力が落ち、仕事や家事に手がつかなくなることもしばしば。こうした影響は個人にとどまらず、年間で6,000億円以上の経済的損失が生じているという報告もあります。

市販の頭痛薬でしのいでいる方も多いかもしれませんが、注意が必要です。痛みがつらくて薬の回数が増えていくと、かえって頭痛を悪化させてしまう「薬物乱用頭痛」になることがあります。実際に、そうした症状が出てから受診される方も少なくありません。

片頭痛は、見た目ではわかりづらい“見えない病気”です。しかしその影響は、本人だけでなく、家庭、職場、社会全体にも広がります。だからこそ、ひとりで我慢せず、医師に相談することが大切です。頭痛専門の医師や頭痛外来では、症状に合わせた治療法を提案してくれます。最近では、月に1回の注射で発作を予防できる新しい治療薬(CGRP関連製剤)も登場し、治療の選択肢が大きく広がっています。

片頭痛の専門治療を受けることで、これまで「仕方ない」と我慢していた生活が大きく変わるかもしれません。つらい頭痛に悩まされている方こそ、「こんなもの」と思わずに、一度専門医に相談してみてください。あなたの日常が、少しでも軽やかになるきっかけになりますように。

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