• 2026年6月7日
  • 2026年6月3日

最近、ミスが増えていませんか? 〜認知症の前触れかもしれません〜

「最近、うっかりミスが増えた気がする」
そんな経験は誰にでもあります。
年齢を重ねれば、物忘れが増えたり、注意力が少し低下したりすることは珍しくありません。しかし、その変化が以前より目立つようになってきた場合には、単なる加齢だけでなく、認知機能の変化が隠れている可能性があります。

以前、このブログで「最近『面倒くさい』が増えてきたら」というお話を書きました。
認知症というと「物忘れ」をイメージされる方が多いのですが、実際にはそれだけではありません。認知症の初期には、意欲の低下や興味・関心の減少が現れることがあります。
これまで楽しんでいた趣味をやらなくなったり、人と会うのを避けたり、「面倒だから後でやろう」が増えたりすることがあります。
そして、その変化と並んで現れることがあるのが「ミスの増加」です。

ミスが増える理由
認知症の初期には、記憶力だけでなく、「注意力」や「段取りを考える力(実行機能)」も低下することがあります。
例えば、
・薬を飲み忘れる
・ガスや電気を消し忘れる
・約束の日を間違える
・財布や鍵を置いた場所がわからなくなる
・支払いを忘れる
・買い物で同じ物を何度も買う
といったことが起こります。
さらに、
・料理の手順を間違える
・仕事や家事の段取りが悪くなる
・今までできていた作業に時間がかかる
といった変化もみられることがあります。
本人は「年のせいかな」と思っていることが多く、周囲も「少し疲れているだけ」と考えてしまうため、見過ごされやすいのが特徴です。

「物忘れ」より先に気づくことも
実は、ご家族が最初に気づくのは「物忘れ」ではなく、「最近ミスが多くなった」「何となく以前と違う」という変化であることも少なくありません。
認知症の初期には、
・面倒くさがることが増えた
・新しいことを避けるようになった
・ミスが増えた
・怒りっぽくなった
・会話の内容が薄くなった
といった変化が現れることがあります。
これらは必ずしも認知症とは限りません。ストレスや睡眠不足、うつ病などでも同様の症状がみられることがあります。
しかし、「以前とは違う状態が続いている」ということ自体が大切なサインです。

認知症は早めの相談が大切です
認知症にはさまざまな種類があり、中には治療や生活習慣の改善によって進行を遅らせることが期待できるものもあります。
また、認知症ではなく、睡眠障害やうつ状態、薬の影響などが原因で認知機能が低下している場合もあります。
そのため、「年齢のせい」と決めつけず、早めに相談することが大切です。

「面倒くさい」が増えてきた。
そして最近、「ミスも増えてきた」。
この二つが重なっている場合には、認知機能の変化が隠れているかもしれません。
もちろん、すべてが認知症というわけではありません。しかし、早い段階で気づくことができれば、適切な対応につなげることができます。
ご本人はもちろん、ご家族が気づいた小さな変化も大切なサインです。
「最近ちょっと気になるな」と感じたら、お気軽にご相談ください。認知症は物忘れだけではなく、日常生活の中の小さな変化から始まることがあります。

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